固定資産税を節税するには?土地・建物別の見直しポイントを紹介

公開日:2026/02/15
固定資産税 節税



固定資産税は毎年当たり前のように支払っているものの、仕組みや見直しポイントを詳しく知らない方も多い税金です。実は、土地や建物ごとの特徴を理解することで、税負担を軽くできる場合があります。本記事では、固定資産税の基本から節税の考え方までを順に解説していきます。

固定資産税の基礎知識

固定資産税は、土地や建物をもっている人に毎年かかる税金です。名前はよく聞くものの「どうして払うのか」「どうやって金額が決まるのか」が分かりにくいと感じる人も多いでしょう。ここでは、土地と建物で異なる課税の仕組みを中心に、基本をわかりやすく説明します。

固定資産税とはどんな税金?

固定資産税は、市区町村が集める税金です。毎年1月1日時点で、土地や建物をもっている人が納める必要があります。

実際に住んでいるかどうかは関係ありません。もっているだけで課税されるのが特徴です。

土地にかかる固定資産税の仕組み

土地の固定資産税は、その土地の広さや場所、使われ方をもとに評価されます。とくに住宅が建っている土地は、住宅用地の特例により税金が軽くなります。

たとえば、家の敷地として使われている土地は、評価額が大きく下げられ、税の負担が抑えられます。一方、何も建っていない土地や駐車場として使っている土地は、軽減が少なくなります。

建物にかかる固定資産税の仕組み

建物の税金は、建てたときの価格をもとに計算され、年数がたつにつれて少しずつ下がっていきます。木造か鉄骨かなど、建物のつくりによっても評価は変わります。

また、新しく建てた家は、一定の期間、税金が半分になる軽減制度があります。条件を満たせば自動で適用されることが多いですが、確認は大切です。

土地と建物は別々に計算される

固定資産税は、土地と建物を合算した金額ではなく、それぞれ別に計算されます。そのため、土地の使い方や建物の状態によって、税額に大きな差が出ることがあります。

仕組みを知っておくことで、税金への理解が深まります。

土地の節税ポイント

土地の固定資産税は、特例や土地の使い方によって大きく変わります。ここでは、土地ならではの節税ポイントを紹介します。

住宅用地特例を正しく理解する

住宅が建っている土地には、住宅用地特例という軽減制度があります。これは、居住のための建物がある土地について、固定資産税の計算のもとになる金額を大きく下げる仕組みです。

200㎡までの部分は税金の計算が6分の1になり、それを超える部分も3分の1に軽減されます。この特例があるかどうかで、税額には大きな差が出ます。

特例が使えなくなるケースに注意

住宅用地特例は、毎年1月1日時点で住宅が建っていることが条件です。建て替えのために家を取りこわしたまま年を越すと、特例が使えず税金が高くなることがあります。

工事の時期や自治体の救済制度があるかを事前に確認することが大切です。

土地利用を見直して節税につなげる

使っていない土地や空き地をそのままにしていると、住宅用地特例が使えず税負担が重くなります。小さな住宅や賃貸用の建物を建てることで、特例の対象になる場合もあります。

また、二世帯住宅や賃貸併用住宅など、住まい方を工夫することで、土地全体に軽減が及ぶこともあります。

分筆による軽減の可能性

広い土地に複数の建物がある場合、土地を分けて登記することで、それぞれに住宅用地特例が使えるケースもあります。ただし、手続きには費用と時間がかかるため、専門家に相談しながら検討すると安心です。

建物の節税ポイント

固定資産税は、土地だけでなく建物にも毎年かかります。ただし、建物については新築時やリフォーム時に税負担を軽くできる制度が用意されています。ここでは、知らないと損をしやすい建物の節税ポイントを、できるだけ分かりやすく紹介します。

新築住宅の固定資産税が安くなる制度

新しく家を建てた場合、一定の条件を満たすことで固定資産税が軽くなります。具体的には、建物部分の固定資産税が一定期間、半分になる制度です。

一戸建ての場合は原則3年間、マンションなどの集合住宅は5年間、税額が2分の1に軽減されます。さらに、認定長期優良住宅に該当すれば、一戸建ては5年間、マンションは7年間と、軽減される期間が長くなります。

多くの場合は自動で適用されますが、自治体によっては書類の提出が必要なこともあるため、念のため確認しておくと安心です。

リフォームによる税負担の軽減

建物は、リフォームを行うことでも固定資産税が安くなる場合があります。対象となるのは、耐震工事や省エネ工事、バリアフリー工事など、住まいの安全性や快適さを高めるリフォームです。

たとえば、古い住宅を地震に強くする工事を行うと、一定期間、固定資産税が減額されることがあります。また、断熱性を高める工事や高齢者向けの改修でも、条件を満たせば軽減の対象になります。

これらの制度は事前や工事後の申請が必要なケースが多く、申請期限を過ぎると適用されません。リフォームを検討する際は、工事前に市区町村へ相談することが大切です。

築年数による評価額の下がり方

建物の固定資産税は、築年数が進むにつれて評価額が下がる仕組みになっています。新築時がもっとも高く、年数がたつごとに少しずつ税額も下がっていきます。

そのため、建物については、時間の経過そのものが自然な節税につながる点も知っておくとよいでしょう。

まとめ

固定資産税は、土地と建物それぞれの仕組みを理解することで、無理なく負担を軽くできる税金です。土地については、住宅用地特例が使えるかどうか、使われ方が条件に合っているかを見直すことが大切です。建物については、新築時の減額制度やリフォームによる軽減措置など、知っているかどうかで税額に差が出ます。毎年なんとなく払うのではなく、制度や条件を確認し、自分の不動産に合った見直しを行うことが、固定資産税の節税につながります。


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